内航初のメタノール燃料船 「第一めた丸」の命名・進水式を実施

taniguchiお知らせ

田渕海運株式会社、新居浜海運株式会社、株式会社商船三井内航(以下、共有船主)が共同保有し、三菱商事株式会社の貨物を輸送するために建造中の内航船舶の命名・進水式が、7月3日 村上秀造船グループの株式会社カナサシ重工(以下、カナサシ重工)で執り行われ、「第一めた丸」と命名されました。
本船は、2024年12月にカナサシ重工から引渡しを受け、国内メタノール輸送に従事する予定です。

本船の最大の特徴はメタノールを燃料とした主機関ですが、楔形水線と逆涙滴バルブ船首、省エネ船尾パッケージ、運航支援システムや自動荷役システムを備えた最新鋭の省エネ船舶で、メタノール燃料船は内航船としては日本初の建造、就航となります。

船舶からの排出ガス規制が国際的に強化される中、従来の舶用燃料重油と比較し、SOXに加えて、地球温暖化の原因となるCO2や、酸性雨等の原因となる NOXの排出量も大幅に削減できるメタノールは、船舶用燃料としての大きな可能性を秘めています。共有船主3社は、今後とも、船舶輸送における環境負荷の低減に貢献して参ります。

【本船概要】

総トン数     約570トン
全長        約65.50m
全幅        10.00m
喫水        約4.38m
航海速力   11.15ノット以上
主機関      阪神内燃機工業㈱ 船舶用メタノール燃料エンジン「LA28M」1基