海のない奈良県で生まれ育ったことから、子どもの頃から海に強い憧れを抱いていました。高校卒業後、フリーターをしている時に“航海士”という仕事の存在を知り、「これだ!」と思いました。将来は海に関わる仕事に就きたいと決意し、海上技術短期大学校に2年間、海技大学校に2年間通いました。
田渕海運を選んだきっかけは、海技大学校の授業の資料で会社のファンネルマークを見かけ興味を持ったことです。担当教官から田渕海運が歴史ある会社であること、卒業生が多く就職していることを聞いて志望することを決めました。また、一つの会社でガス船、ケミカル船、タンカーなど、複数の船に乗れることも魅力でした。それによって仕事の幅を広げ、経験を積み重ねられると思いました。

私は、航海当直や荷役、出入港の配置、ローカル作業など多岐にわたる作業を担当しています。乗船の回数を重ねるごとに、自然と身につくことやできることが増えるため、少しずつ新しいことを任せてもらえるようになりました。それがやりがいにつながっています。一つ一つの仕事に対し真面目に取り組むことで信頼され、上司や先輩との絆やチームワークも深まっていきます。
そのため仕事だけではなく、運航休暇の日も仲の良い上司や先輩と観光や食事に行くことが楽しみの一つです。メンバー全員で行動するというよりは気の合う人同士で出かけることが多いです。例えば別府などの観光地にも行く機会があり、一度は訪れてみたい日本全国の有名な場所に足を運ぶことができます。また、2025年に高速衛星通信のスターリンクが導入されたお陰で、どこでも家族や友人とのコミュニケーションが取れることで船内生活が快適になりました。

入社して間もない頃は、失敗やできないことが多く、先輩に迷惑をかけることもありました。そんな時、周りの仲間が励まし、丁寧に教えてくれたおかげで、乗り越えることができました。この仕事を続けるためには、人間関係が大事だと感じています。前向きな気持ちで仕事をする仲間がいれば、大変な仕事も楽しく感じられることが多いです。
また、一緒に働く先輩や仲間から信頼してもらうためには、仕事を頑張る姿を見せること、日々の挨拶を大切にすること、愛嬌を忘れずにいることだと感じています。実際に後輩ができた時に、挨拶ができる人とできない人では、印象が大きく変わることを実感しました。私自身も日頃から先輩や同僚に積極的に挨拶をするように心がけています。

入社する前は、私自身もそうだったように不安な気持ちでいっぱいだと思います。でも、田渕海運には、丁寧に教えてくれる先輩が必ずいます。新人に対してフレンドリーに接してくれて、アットホームな雰囲気の会社なので、少しでも興味のある方は安心して挑戦してほしいと思います。
今の私には、航海士として、航海当直、荷役作業、船体整備作業など、覚えることがまだまだたくさんあります。さらなるレベルアップを目指して、できることを一つ一つ増やしていきたいと思っています。
私の目標は、どんな時でも落ち着いて判断できる船員になること、人としても信頼される存在になることです。これからも着実に経験を積み、成長していきたいと考えています。