海洋系の高校を卒業し、最初に就職した会社で五等機関士の資格を取得しました。しかし、そこでは船に乗る機会がなく、ペーパー資格のままでした。
資格を持っているだけの状況を変えたくて、実務経験を積むことができる田渕海運への転職を決めました。最初は何もわからなかったので、とにかく現場に出て自分から学んでいくという意識で一つ一つ覚えていきました。実際に学んだことを実践することで、責任感も芽生えたと思います。
当社を選んだ理由は、自宅から近かったこともありますが、若い人が元気で雰囲気がよかったからです。実際に働いてみると、安全第一の姿勢を大切にしながらも乗組員の働きやすい環境づくりに取り組んでくれる会社だと感じています。

私の主な業務は、発電機などの整備で、定期作業を一人で任される部分と、チームで協力しながら進める部分の両方があります。仕事をする上で大切にしていることは、まずは安全第一であることです。バルブの開閉やエンジン周りの安全管理をする際は、特に気を配っています。またエンジンルームは暑いため、熱中症対策にも細心の注意を払っています。警報が鳴らずにトラブルなく業務を遂行することがやりがいにつながります。
船の上では、緊急時など自分の技術や経験が試される瞬間が必ず訪れます。私も最初は右も左もわからず戸惑うことばかりでしたが、経験を積み重ね、少しずつ自分で判断し、動けるようになっていきます。そんな時に成長を実感することができます。

私が入社して思うことは、実務経験ゼロの未経験者でも大丈夫ということです。最初は何もできなくてもあせらなくていいと思います。逆にわからないのに下手に手を出したり、自己判断で動いたりすることは、さらに大きなトラブルを引き起こす原因になります。わからないことは必ず上司や先輩に相談をすること、ほんの少しでも気になる点があるのならば事前に確認することが大事だと実感しています。
未経験者の方には、「現場で学びながら成長できるので、あせらずにゆっくりじっくり覚えていきましょう」と伝えたいです。私も微力ながら未経験者が抱える不安な気持ちを理解することができるはずです。学ぶ気持ちを大切に、一緒に成長していけたらと思います。

今後の目標は、コツコツと勉強を続けて新しい資格を取得していきたいと思っています。まずは四級海技士(機関)の取得を目指しています。試験に向けた学習時間は、自分の部屋に戻った時や船を降りた時など、仕事の合間にある休憩時間を使うようにしています。
3カ月の乗船を終え、1カ月の休暇に入った時には、子どもと思いっきり遊び、家族と過ごす時間を大切にしています。オンとオフを明確にわけ、休暇中はいったん、仕事や資格取得のことは忘れてリフレッシュすることに徹します。それが仕事へのモチベーション維持にもつながります。
安心と信頼を大切にする田渕海運で、これからも先輩や後輩と支え合いながらひとつひとつの仕事と向き合っていきたいと思います。